「文系出身だけど、機械設計の仕事に興味がある」。
そう考えて調べると、「文系には難しい」という意見もあれば、「文系からでも目指せる」という情報も出てきます。
実際には、文系出身というだけで機械設計への道が閉ざされるわけではありません。ただし、求人によって応募条件や入社後に求められる知識は異なります。
この記事では、文系出身者が機械設計を目指すときに知っておきたい求人の選び方や、転職前に準備しておきたいことを整理します。
結論|文系から機械設計を目指すことはできる。ただし求人選びは重要
キャドガクでは機械設計関連の求人も取り扱っており、その中には文系・未経験から応募を検討できる求人があります。
一方で、世の中にある機械設計関連の求人すべてが、文系・未経験者を対象としているわけではありません。理系学部の卒業や工学の知識を応募条件としている求人もあります。
そのため、文系から機械設計を目指す場合は、「文系だから無理」と考えるのではなく、自分の経歴から応募できる求人を見極めることが重要です。
キャドガクでは、CADや図面の基礎を学ぶだけでなく、こうした応募条件も踏まえながら、機械設計関連の求人を含めた転職先を一緒に検討していきます。
文系だと不利になるのはどんな場面?
文系から機械設計を目指す場合、求人によっては学歴や知識が応募条件になることがあります。具体的に確認しておきたいのは、次のようなケースです。
応募条件に「理系学部卒」がある求人
職種未経験を歓迎していても、理系学部・学科の卒業を必須条件にしている求人があります。この場合、実務経験がなくても応募できる一方で、文系出身者は応募条件を満たせません。
そのため、「未経験歓迎」という言葉だけではなく、応募資格まで確認する必要があります。
工学の知識を求める求人
実務経験は問わなくても、機械・電気・制御工学などの知識を応募条件としている求人があります。反対に、こうした知識を応募時点では求めず、入社後の研修を前提としている求人もあります。
文系から機械設計を目指す場合は、「未経験歓迎か」だけではなく、「入社時点で何を求められているか」まで確認することが重要です。
資格の受験に必要な実務経験の年数
機械設計に関わる民間資格のひとつに、機械設計技術者試験があります。等級によっては受験の際に一定の実務経験が求められ、その年数は最終学歴によって異なる仕組みになっています。
※必要な実務経験の年数は等級や年度によって見直されることがあるため、具体的な年数はこの記事では記載していません。受験を検討する場合は、主催団体である一般社団法人日本機械設計工業会の公式サイトで、最新の受験資格を確認してください。
また、機械設計の仕事に就くために、この資格の取得自体が必須というわけではありません。資格は知識を証明する一つの手段であり、資格がなくても機械設計の仕事に携われるケースは一般的にあります。
文系・未経験から機械設計に入るには?
文系から機械設計を目指す場合、最初からすべての機械設計求人を対象にするのではなく、自分が応募できる入口を見つけることがポイントです。
「文理不問・未経験可・研修あり」の求人を確認する
求人を見る際は、「文理不問」「未経験可」などの応募条件に加えて、入社後の研修内容まで確認します。機械設計関連の求人には、CAD操作や図面の読み方などを入社後に学べるものもあります。ただし、研修内容や期間は企業によって異なります。
「未経験から応募できるか」だけではなく、
- 入社後に何を学ぶのか
- 最初にどの業務を担当するのか
- どのような流れで業務の幅を広げるのか
まで確認しておくと、入社後の仕事をイメージしやすくなります。
CADオペレーター・設計補助から経験を積む
いきなり設計担当者として働くことだけが、機械設計に関わる方法ではありません。CADオペレーターや設計補助として、設計者の指示をもとに図面の作成・修正や3Dモデルの作成などに携わる求人もあります。
実際の求人でも、CADオペレーターとして入社し、経験を積んで設計職へ進むキャリアを示しているものがあります。文系・未経験の場合は、まずCADや図面を扱う仕事から機械設計の実務に触れていくことも選択肢の一つです。
未経験から機械設計を目指す流れについては、「機械設計は未経験から転職できる?」の記事でも詳しく解説しています。
技術者派遣とメーカーでは働き方も異なる
文系・未経験から応募を検討できる求人には、技術者派遣会社の求人もあれば、メーカーで自社製品に関わる求人もあります。
技術者派遣では、雇用されている会社とは別のメーカーやプロジェクトに配属される働き方があります。一方、メーカーでは自社の製品や設備に関わる部門で働く求人があります。
どちらが良いということではなく、応募する求人が「どこに雇用され、どこで、どのような仕事をするのか」を確認することが大切です。
数学・物理・四力学は転職前に必要?
文系の方が機械設計を検討するとき、「数学や物理が苦手でも大丈夫なのか」と不安になることがあります。機械設計では、材料力学・機械力学・流体力学・熱力学の「四力学」と呼ばれる知識が使われます。
ただし、転職する前にこれらをすべて理解していなければ、機械系の仕事に応募できないというわけではありません。
応募するとき
文理不問・研修前提の求人では、四力学や高度な数学・物理の知識を応募条件としていない求人があります。そのため、文系から転職を目指す場合、最初から四力学をすべて学んでから求人を探す必要はありません。
まずは自分が応募できる求人を確認し、その求人で何を求められているのかを見ることが先です。
最初は図面とCADから始める
転職前の準備としては、機械図面の基本的な読み方やCADの基本操作から始める方法があります。図面やCADに触れることで、
- 機械の図面はどのように表現されるのか
- CADを使った作業はどのようなものなのか
- 自分が機械系の仕事に興味を持てそうか
といったことも具体的にイメージしやすくなります。
数学や物理に苦手意識があるからといって、最初から機械設計を選択肢から外すのではなく、まず図面やCADに触れてみるという順番でも構いません。
必要な知識は段階的に身につけていく
実際の機械設計では、担当する製品や業務によって、部品の強度や機械の動きなどを考えるための知識が必要になることがあります。
しかし、それらを転職前の段階ですべて身につけてから機械設計を目指す必要はありません。まずは図面やCADの基礎から始め、研修や実務を通じて、自分が担当する仕事に必要な知識を段階的に身につけていくという進め方があります。
文系の人が転職前にまず準備したいこと
文系から機械設計関連の仕事を目指す場合、最初から専門知識を幅広く勉強するよりも、転職に向けた準備を整理して進めることが重要です。まずは次の3つから確認してみましょう。
機械図面の基本的な読み方を知る
機械図面には、形を表す投影図や寸法、許容される誤差を示す公差など、基本的なルールがあります。CADオペレーターや設計補助など、図面を扱う仕事を目指すのであれば、こうした基本的な図面の読み方を知ることが土台になります。
CADの基本操作を身につける
未経験者向けの研修がある求人でも、転職前にCADへ触れておくことには意味があります。実際に操作してみることで、CADを使った図面作成がどのような作業なのかを理解しやすくなるためです。
また、求人によって使用するCADソフトは異なるため、応募先がどのソフトを使用しているかも確認しておきましょう。
求人票の応募条件と研修内容を確認する
文系から機械設計を目指す場合は、求人タイトルだけで判断せず、応募条件と仕事内容まで確認することが重要です。特に確認したいのは次の4点です。
- 応募資格:理系学部卒や工学の知識が条件になっていないか
- 研修:入社後に何を学ぶのか
- 配属先:自社で働くのか、客先のプロジェクトに配属されるのか
- 最初の担当業務:図面作成・修正、3Dモデル作成など、何から始めるのか
同じ「未経験歓迎」でも、実際の応募条件や仕事内容は求人によって異なります。
まとめ|文系かどうかより、どの入口から機械設計を目指すか
文系出身という理由だけで、機械設計への転職を諦める必要はありません。キャドガクで取り扱っている機械系求人にも、文系・未経験から応募を検討できる求人があります。
一方で、世の中にある機械設計関連の求人には、理系学部卒や工学の知識を応募条件としているものもあります。そのため、自分の経歴に合った求人を見極めることが重要です。
また、転職前から高度な数学や四力学をすべて身につけるのではなく、まずは機械図面の読み方やCADの基本操作から準備する方法があります。
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